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■講師:芳垣宗久
■時間:約360分
■受講料:¥26,400(資料含)
数ある西洋占星術の未来予測法のなかで、
「トランジット」は最も普及しているメソッドのひとつです。
ルネサンスから現代に至るまでの長い年月にわたり、
トランジットは多くの研究者たちによる検討と検証の歴史を経てきました。
先人たちの研究成果のなかで、
特に19〜20世紀初頭の占星術の大きな復興期にみられるトランジット研究には、特筆すべき実践的成果が遺されています。
ところが残念なことに、
そのいくつかは実用性の高さにもかかわらず、20世紀の数度の大戦や激変する社会・経済の喧騒の渦中で、いつのまにか忘れ去られてしまったのです。
本講座(理論編&実践編の全2回)では、
このルネサンス〜20世紀初頭初頭までの長きにわたるクラシカル・トランジット研究を再検証し、
そのエッセンスを、あなたの日々の占星術実践のなかに取り入れることを目指します。
クラシカル・トランジットを学ぶことによって、
あなたの未来予測鑑定の選択肢の幅をさらに拡げ、
より精密な解読能力と、全体的な鑑定視点を持つことが可能となります。
クラシカル・トランジットは、
天体の基本原理については現代トランジットの解釈と変わりませんが、
天体の持つ意味には、出生図によって明確な個人差があり、
惑星が置かれている状況や、特にハウスの位置によって大きく左右される、と考えます。
この点で、個人差を無視した解釈が散見される現代の占星術と大いに異なります。
トランスサタニアン発見以前においては、当然、ホロスコープは7惑星のみで判断されていました。
そのため、クラシカル・トランジットでは、特に土星・木星・火星は大きなサイクルとして注目され、詳細な研究がなされています。
また、毎月繰り返される朔望月のサイクル(新月・満月)は、ひと月の運勢の判断に有効だと考えます。
さらに日食や月食を、社会のみならず個人に対しても重大なアラートを発する天体現象として重視しています。
この視点は、トラサタのサイクルは重視しているのに、日食・月食はまったく考慮しない人が多い現代占星術(特に日本特有の奇妙な傾向)と大いに異なります。
トランスサタニアンにまつわる象徴は、
20世紀後半から隆盛となった「ニューエイジ思想」や深層心理学的解釈が主流となり、
スピリチュアルな解釈に終始する傾向が強くなってきており、
さらに、海王星=スピ、冥王星=破滅、などといった単純なキーワードで思考停止しがちです。
その結果として、トランスサタニアンは重視されているにも関わらず、その解釈が曖昧化、矮小化の一途をたどっています。
このような偏向した象徴解釈を持たない19世紀の先達たちは、
主に歴史学の視点に立脚したトランスサタニアンのシンボル研究を深め、実際的な成果を上げてきました。
現代占星術によくありがちな、
トランジットだけで読む、あるいはトランジットから読み始めるといった未来予測スタイルは、
とかく予測に失敗しやすい、とクラシカルでは考えます。
トランジット以外の予測法(プロフェクションやディレクションe.t.c.)をそれなりに重視し、
トランジットの情報は、むしろ「最後の詰め」として用いていきます。
クラシカル・トランジットでは、
人生とは、惑星ごとに異なる公転周期として象徴される多重のライフサイクルであると考えます。
1年(トランジットの太陽)の季節の移り変わりによって私たちの日常生活は規定され、
月のサイクルによって1ヶ月ごと、週ごとのスケジュールが定まり、
さらに、木星の12年周期、土星の約30年周期も、
日常的には意識されない人生の重要な節目として働いています。
こうしたトランジットの緒サイクルをより広い視点から意識的に観察し、
日々の生活のリズムをととのえたり、
中・長期的な行動計画を立てるために活用しようというのが、クラシカル・トランジットの視点なのです。
<学習項目>
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